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​若月ドクター疾患名解説

​・・・かもしれないと言われたら、事前に調べてあわてない

若月クリニック 泌尿器科疾患名解説 イメージ画像

「・・・じゃない?」「・・・の疑いがあるかもしれません。」そんな風に何気なく言われたら、とても気になるものですね。いったいそれはどんな病気なの?どんな症状?どんな治療をするの?・・・
若月ドクターがわかりやすく丁寧に解説しましょう。

尿道炎 (男性)

尿道炎とは

◆排尿痛、おしっこが痛いとき 尿道炎とは

淋菌、クラミジア、マイコプラズマ、ウレアプラズマなどが原因菌です。
性行為で感染する(性病のひとつ)ことが多く、排尿時の痛み(排尿痛、おしっこが痛い)、不快感、かゆみ、違和感などが、性行為の後、数日から2-3週間の間に起こります。ただし男性でも50%は無症状です。尿道から膿のようなものが出ることもあります。 
性行為の相手の子宮口や咽頭に菌がいますので、膣性交でも口腔性交でも感染します。
通常、内服薬で(効果不良の場合には注射が必要なこともある)1-2週間で治ります。

◆診察と検査 
① 尿道分泌液検査(尿道口にガラス板をあてる)を行い、同時に尿道分泌液の培養検査(尿道口に綿棒を当てるだけで尿道内の操作はしません)をします。
② 初尿(出始めの尿)をコップにとります。
③ 尿道口スメアの顕微鏡検査で、淋菌性か非淋菌性かを診断し投薬を決めます。淋菌を疑う場合にはグラム染色も行います。
④ 培養検査とPCR検査は数日から1週間後に結果が出ます。クラミジア陽性の場合には治療後に、再度クラミジアを検査して治癒を確認します。 
⑤ 原因菌は1淋菌 2クラミジア 3非クラミジア非淋菌性(ウレアプラズマ、マイコプラズマなど、ウイルス、他の細菌性) ウイルスの検査およびマイコプラズのPCR検査は当院ではできませんが 治療は他の非クラミジア非淋菌性尿道炎と同じです。

◆注意点
尿検査は尿道の細胞や菌を集めるのが目的ですので、20ml程で十分です。逆に多すぎると細胞や菌は薄まってしまって検査が不正確になります。また受診の直前に排尿していると、菌が流されてしまって検査が不正確になります。受診の1-2時間以上前までに排尿をしておいてください。診察検査は医師(院長)のみが行い、看護師はいません。痛みのある検査や診察はありません。パートナーの治療も同時に必要です。(女性の性感染症は扱っておりません。婦人科での診察が必要)

◆治療
1淋菌性尿道炎(いわゆる淋病)
 CFIX 経口投薬
耐性菌の場合 :トロビシン筋注、あるいはロセフィン静注(点滴)


2クラミジア尿道炎

3非クラミジア非淋菌性尿道炎
 経口投薬
 マクロライド系
 テトラサイクリン系 
 ニューキノロン系 
クラミジアが確定した場合には、ジスロマックの1回投与

◆治癒判定  
1週間後に、尿道分泌液検査、尿検査 
クラミジアの場合には、ジスロマック投与後2週間で、PCR再検 

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