腎臓でできた結石が尿管に詰まると、腎臓が腫れて激しい痛みをおこします。
たいていは5mm以下の結石で、自然に尿とともに体外へ排出されますので、治療は鎮痛剤で痛みを抑えるだけで十分です。1cm以上の大きな結石は、体外衝撃波などで粉砕して体外へ排出することになります。
◆腎臓結石はどうしてできるのでしょうか?
尿の中には体の中でいらなくなったカルシウムや尿酸などの塩分が含まれていますが、これが結晶となって大きく硬くなったものが結石です。尿管にあるものが尿管結石、腎臓にあるものが腎結石、膀胱にあるものが膀胱結石と呼ばれています。血液検査や結石の成分から結石の原因が分かって予防や投薬治療が可能な場合もあります。
尿路結石の症状は結石が尿管などにつまって尿の流れがわるくなると、腎臓や尿管が腫れて疝痛といわれる激しい痛みがおこります。粘膜が結石で傷つけられて血尿がでることもあります。
治療法は小さな結石(5mm以下)ではほとんど自然に体外に尿に混ざって排出されます。尿酸や特殊な結石では薬で溶けることもあります。結石が大きくて薬で溶けないような場合には、昔はお腹を切って結石を取り出していました。
しかし現在では内視鏡や、体外衝撃波などが普及し、おなかを切る手術をしないで治療ができるようになりました。
◆診断
超音波で腎臓の結石や、腎杯や尿管(尿の流れる管)の拡張を確認します。
尿検査では通常血尿が見られます。
必要に応じてレントゲンで結石を確認します。
◆外来での治療
自然に出る大きさの場合には、投薬で痛みをコントロールしながら経過を見ます。
痛みの強い場合には注射による痛み止めが必要ですが、強い痛みが続くことはあまりなく、痛みが治まるとしばらくは鈍痛だけになります。
2-3か月以内に排石しますが、出ない場合には体外衝撃波などの治療が必要になります。
◆体外衝撃波結石破砕術
衝撃波とは水中で高電圧の電気放電を起こしたときに生じるもので、これを1つの焦点に集めると結石を破壊するエネルギーとなります。ところが衝撃波は水や内臓などには吸収されずに素通りするという特徴があります。
この原理を応用した装置が体外衝撃波結石破砕装置です。
(この治療が必要な場合には専門治療機関に紹介いたします。)
◆治療の実際
砕石装置に仰向けか、うつ伏せに寝ていただき(石の位置により変わります)、レントゲンによって結石に衝撃波の焦点をあわせます。
後は結石に衝撃波をあてて(2000ー3000発、1時間程度)結石を細かく砕いて行くだけです。
治療に際しては強いマッサージをしているような衝撃がありますので鎮痛剤の注射をして行いますが、麻酔は不要です。
◆入院期間は
1cm以下の尿管結石では入院は不要ですが、腎結石や大きな結石では破砕片がつまって痛みが生じたり、熱が出ることがありますので最低3日は入院が必要です。
砕けた結石は尿に混ざって1ー2週間程度で排出されます。